異業種からの転職で注意すべきこと
異業種からの転職で注意すべきこと
いよいよ4月になりましたね。コロナの収束も見通しが立たず、
東京オリンピックも残念ながら延期になってしまいました。
春だというのに、先が見通せない不安感でいっぱいの方も多いかと思います。
今回は、コロナの影響で転職を余儀なくされた方向けに、
異業種から医療・福祉職へ転職をしたいという方向けに発信します。
(1)全勤務に対応可能か
まず、特に介護職は全勤務に対応して行かないと、思うようなお給料は見込めない業種です。
これまでの仕事が日勤帯だけだった方にはハードルが高いかも知れませんが、
入所型の医療・介護の現場はまさに365日・24時間体制です。
必ず誰かがどの時間帯でも勤務しています。
4交代制勤務がスタンダードな現場ですので、
「日勤しか働きたくないけど手取り20万以上欲しい」
と思っても、旭川エリアだと難しいのが現状です。
ちなみに4交代制勤務とは、早番・日勤・遅番・夜勤の事です。
これらを組み合わせて24時間体制で入居者様のサポートをしています。
(2)どうしても日勤しかしたくない
デイサービスなどの通所型施設ですと、日勤業務だけの場合が多いですが、倍率がかなり高いです。
常に人手を募集している介護業界の中でも、応募率が高く、かなりの狭き門と言えるでしょう。
しかも、軽く考えている方が多いのですが、ただ通ってくるご利用者様を見守っていればいいわけではなく、
様々な機能訓練のサポートもありますし、入浴介助がメインとなる施設も多く、簡単なわけではありません。
また、機能訓練型デイサービスでは、割とテンション高めにご利用者様の前で体操のお手本として動いたり、
声かけをしなくてはなりませんので、引っ込み思案な性格の方には向かない施設形態でもあります。
また、ハイエースなどの大型車両を運転してご利用者様を送迎する業務を伴う施設も多いので、運転が苦手な方は事前に御確認を。
ご自分の性格を判断した上で検討された方が良いですね。
(3)お給料がいいので夜勤だけしたい
夜勤専門のお仕事は、1勤務あたりのお給料が良いので、勤務したいと思われる方も多いですが、
ほとんどの施設では、未経験者に対して突然夜勤だけお願いすることはありません。
施設そのものや、1日の流れ、ご利用者様の顔と名前を覚えてからお願いする施設が圧倒的に多いです。
その間は夜勤以外の時間帯を一定期間こなしてから夜勤をお任せします。
ですので、いきなり夜勤だけして下さいとはならないのが現状です。
(4)資格が無い
介護職や病院での助手職は無資格でも応募可能な場合が多いです。
が、資格を持たなければお給料には結構な差がついてしまいますし、
仮に介護から介護への転職を希望される場合でも、無資格だとハンデが大きいです。
介護職の資格はざっくりいいますと初任者研修、実務者研修、
介護福祉士がメインとなっており、一般的には初任者研修から取得して行くことになります。
異業種から介護職への転職を希望される場合は、無資格の場合が多いと思いますが、
もしもこの業界でしっかりやって行きたいと希望される場合は、
面接時には資格取得を視野に入れていることをお伝えしたいところです。
最近は、施設が負担して資格取得を応援してくれる
【キャリアアップ制度】を設けているところも多いですので、
そのような施設を選ばれると良いでしょう。
以上が、異業種から医療・福祉業界に転職される場合の初歩的な注意点です。
色々な条件はあっても、今回のようなコロナや、
景気不景気に左右されにくい長く続けられる業種と言えるでしょう。
未経験でも道は拓けます。
頑張って行きましょう。