介護界の給与の不思議
【給与は見た目じゃわからない ~施設様向けのお話~】
キャリアコンサルタントという職を通じてわかった介護界の給与の不思議・・・
「見たままの情報だけでは、よくわからない」
この一言に尽きます。
まず、制度そのものがよくワカラナイ。
『2年目から正職員』・・・これはまさにあるあるです。
どうして1年目から正職員じゃないのでしょう??
よく紐解いてみたら、十分に「正職員」と言える待遇なのです。
給与額も待遇も、働き方も正職員と言って良い。
賞与の部分が、若干1年目と2年目では差がある程度の場合であることが多いです。
なのに、法人の規定上、入職1年目の職員は「正職員」じゃなくて「準職員」。
きっと、厳密に言えば、その法人の中での重要な縛りがあるのだと思いますが、これで
何人の求職者を逃してしていることか・・・
これは、施設様向けのお話になりますが、「正職員」にこだわる求職者様は本当に多いです。
主婦や扶養者でない限り、多くは真剣に「もっと待遇の良い介護施設」に転職したいとお考えです。
そのご期待に応えて、今居る施設より、圧倒的に待遇が良い法人を提案しているのに、「正職員」という名ではない
だけで、敬遠されるのが現状です。
「私は正社員になりたいので」と、言われるといかに交渉人の私達とて、手も足も出ません。
いわゆる「株式会社〇〇介護施設」から「社会福祉法人〇〇施設」などに転職される場合などは必ず問題化します。
加算の部分で多少、色を付けてもらうような交渉事は出来るかも知れませんが、「準職員」の括りを「正職員」に
変える事はさすがに出来ないからです。
(大体の一般企業の場合だと、一定の待遇の時点で「正社員」と謳いますので)
これ、なんとかした方が良いと思います。
転職マインドのある求職者の方を遠ざけるだけです。
働き方も待遇も、ほとんど正職員と変わらないのですから、最初から正職員として募集した方が良いです。
せめて正職員ⅠとかⅡだと、もう少しは採用率が高まるのでは無いかと思うのです。
今は求職者を獲得するのは大変な時代。
戦国時代などという過激な表現をされる媒体も多々!
少しでも条件を緩和し、求職者にとってのハードルを下げることは必須条件です。
求職者は意外なところにこだわっていることが多いものです。
北海道介護求人センター 北條
(運営元:(株)ひとらんど)